『ヤンデレ惨』第2.5話「覚醒のユーミア」ver1.1 -Chapter.3- « ヤンデレ惨 制作ブログ

『ヤンデレ惨』第2.5話「覚醒のユーミア」ver1.1 -Chapter.3-

2010/06/23(水) – ミニストーリーver.1.1

どうも、今日も今日とてヤンデレCD担当のオオシマPです。

さて、本日は『ヤンデレ惨』第2.5話「覚醒のユーミア」ver1.1 -Chapter.3-をお送りします。
ちなみに、「面白い」「つまらない」「音声入りで聴きたい」「ヴぁ」「帰れ」「ののワさんラブ」「そんなことよりおうどん食べたい」などなど感想ございましたら、いつものメールに送ってください。

コメントの送り先:yandere3_netabare@edge-records.jp
件名:『ヤンデレ惨』コメント
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本編に入る前に、久々のお便り紹介いってみます。
「ロシュ」さんからいただきました、ありがとうございます!

オオシマP様、スタッフの皆様、
いつもヤンデレ惨にはお世話になっています。

どのキャラも魅力的かつ恐ろしいのですが、
個人的に一番ラブリー度が高いのは朝倉巴ちゃんですね。
もう前世とか関係なく
801でもBLでもストーカーでもいいから愛してあげたいです!

…それだけに2.5話『覚醒のユーミア』は結末が見えているからこそ
複雑な気持ちになりながら読んでおります。
巴ちゃん戦っちゃだめええええ!逃げてええええ!
と叫びながらも目が離せない…。
ユーミアさん、どうぞお手柔らかに…(無理だろうけど)。

では、また次も素敵に感情移入できる魅力的なキャラを生み出して下さい!

巴ラブ! とのことでありがとうございます。
巴はCD第3話での遊園地デートのラブリー度がすごかったと、自分でも思います。
連載中の2.5話は仰るとおり結末が最初から見えてますが、巴ちゃんは最後までがんばるので見守ってあげてください!
……あと最初にお便り読んだとき、「素敵に感情移入できる」を「素股に感情移入できる」と見間違えたオオシマPはもうダメぽ。

それではいよいよ佳境に入る-Chapter.3-をどうぞ!

ユーミアに体の秘密を見抜かれてしまった巴!
圧倒的な戦力差に余裕を見せるユーミア、絶対絶命の巴はついに姉から仕込まれた切り札を見せる!
ユーミアvs巴、二人の決着の行方は!?

『ヤンデレ惨』第2.5話「覚醒のユーミア」ver1.1

-Chapter.3-

「今の話なんだけど……、先輩はもう知ってるのかな?」

「マスターは現在ゆっくりお休みになっています、ユーミアが貴女の正体を把握したのはマスターがお休みになってからですので、まだご存じありませんよ。
もっとも……、これから死ぬ方には、関係のない話ですが」

余裕の表情でユーミアが“クシャトリヤ”を構えた。
戦闘用の上位アンドロイドなら、今の巴とユーミアの間合いなど一瞬で詰めて斬りかかってくるだろう。

「理論的にはそうなります……、が、貴女がユーミアを破壊できる可能性は0%。
“普通の”人間がユーミアに勝てる道理はありません」

「……」

巴は何も言い返さなかった。
いや、言い返すことが出来なかった、がより正確だろう。

確かに巴にとって、これは絶体絶命の危機的状況だった。
巴は自分の前世を信じている、自分の前世は“最強の魔法騎士ティア=ラティーナ=ルーネイト”であり、その力をもってすれば、目の前にいる殺人機械の5機や6機、簡単に殲滅できるはずだ。

しかし、今の自分は能力を極端に封じられて転生している身だ。
神剣“レーヴァテイン”も現世に顕現してはいるが、それを操る自分の魔力がこのざまでは、“レーヴァテイン”が本来持つ絶大な“炎”の理力は引き出せない。

(でも、ボクと先輩の未来のため、コイツだけは絶対ここで殺す……!)

不意に巴の脳裏に、幼いころ姉・奏(かなで)と交わした言葉が蘇る。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「巴ちゃん、前世があるのを信じるのは巴ちゃんの勝手だし、お姉ちゃんは別にそれをやめろとは言わないよ?
むしろ巴ちゃんの言う素晴らしい前世を信じてあげたいの」

「ホントに? お姉ちゃん! きっとお姉ちゃんなら信じてくれると思ってた!」

「前世のひとつやふたつ、よくある話だもの。今さらそんなのじゃ驚かないわ。たぶん元同業の中にも前世持ちっているんじゃなかったっけ……?
まあそれはいいとして、巴ちゃんの話が本当なら、いまは巴ちゃんが本来持ってる大きな魔力は、封じられちゃってるのよね?」

「うん、残念だけど……」

「なら、今の巴ちゃんは普通の人ってことだよね?」

「うん……」

「だったら、文句を言わずにコレの操術を学ばなきゃダメっ!
あたしたちはたった二人の姉妹……、んん?? えっと……、まあ姉妹でいいよね……、なんだから、パパとママがいない今、自分たちの身は自分たちで守っていかないといけないの」

「でもお姉ちゃん……、もう指が限界だよぉ……」

「いい? これは巴ちゃんのためなのよ。
お姉ちゃんが傍にいる時なら、“十二宗家”の化物だろうと“七罪”の同業者だろうと、片っ端から叩きつぶして巴ちゃんを守ってあげる。
でもお姉ちゃんがいない時、巴ちゃんを理不尽な災難が襲うかもしれない。巴ちゃんも、朝倉の血統ならそれはわかるでしょう?」

「……うん……」

「大丈夫、巴ちゃんにはきっと才能があるわ。まず一本一本を自由自在に操ること、それだけでもずいぶん違ってくるはずだから……。
で、このコたちに接続して操れるようになったら、お姉ちゃんが腕によりをかけて巴ちゃんだけの大芸術を造ってあげるからね!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――

(……あーもう! もっとがんばって練習して、お姉ちゃんに“アレ”を造ってもらってれば、今こんな苦労してないかも……)

巴はハッとして、一瞬の間脳裏に浮かんだ過去の回想を打ち消した。
まるで走馬燈じゃないか、縁起でもない……、死ぬのはアイツだけだ……!
大丈夫、いくらアイツが強そうでも、まさか“お姉ちゃんより強い”なんてあるわけがない。
手持ちのコマだけでも充分乗り切れる!

「さて……、そろそろ死んでいただけますか。貴女のような変質者が今現在マスターのお部屋にいること自体がマスターに対する冒涜です。
これ以上……、この部屋の空気を汚さないでくださいな!」

言い終えると同時にユーミアが爆発的速度で巴との距離を詰め、“クシャトリヤ”の斬撃をその小さな頭に叩き込む!
……が、“クシャトリヤ”は巴の頭蓋を叩き斬る寸前で動きを止めていた。
いや、止まっているのはユーミアの動きか。
何かに縛りつけられたかのように、ユーミアの動きは制限を受けているのだった。

「そんな……、ユーミアの索敵を躱して、これを仕掛けていたというの……!?」

殺されるのを待つだけの鼠と認識していた巴による予想外の反撃に、ユーミアは驚愕して叫ぶ。

「うふふっ、慢心した獲物が蜘蛛の巣に飛び込んできたね……。
ここは既にボクの結界内……、終わりだよメイドロボ!」

「うあっ!」

巴が両腕を振り上げると、“クシャトリヤ”を握ったユーミアの右腕が不自然な方向に捻り上げられる。
普通の人間なら、関節からねじ切られているところだ。

「バラバラに千切れちゃえっ! 斬妖線っ!」

鋭い金属音と共に、ユーミアの右腕の肘から先が切断される!
同時に、中空に放り上げられた“クシャトリヤ”も、ユーミアの動きを縛っている何かに切断され、床にばらまかれた。

ユーミアに傷を負わせるのに成功するも、しかし巴は狼狽していた。

「右腕だけ……!? 全身を切断するつもりだったのに……!」

さらに全身を切り刻もうと指先に力を込める巴だったが、今度は逆に巴の指があらぬ方向に引っ張られる!

「くっ、なにこの重さ……、ああっ! 引っ張られちゃうっ……!」

右腕を失ったにもかかわらず、そして、依然その身に巴による何かしらの制限を受けているにもかかわらず、平然とした表情でユーミアは言った。

「ユーミアとの会話中に少しずつ移動しながら糸の結界を巡らせていたとは。
朝倉 巴……、正直言って舐めてました。ユーミアは認識を改めます。
しかし、まさか斬妖線を持ち出すなんて……、
朝倉……、いえ、これを扱う血統は“阿鎖玖羅”でしたっけ?
最初から“七罪”の関係者だとわかっていれば、ユーミアは油断などしませんでした」

赤い光を放つユーミアのヘッドセットが更に禍々しく輝きを増し、ユーミアの駆動音も先ほどまでのものとは全く異なる、鋭い加速音のようなものを発していた。

「目標を再設定、“対異常能力者戦”展開開始。
“TYPE-SAKUYA A9”戦闘モードを“レベルE”から“レベルB”に移行します。
拘束封印・壱号、弐号、参号を解除、対人兵装“ガルガンチュア”起動準備」

「“ガルガンチュアα”エネルギー充填開始、充填率12%で固定、
“ガルガンチュアβ”はモードIIで起動、炸薬装填」

「さて……、“オルトロス”、兵装コンテナから右腕のスペアパーツを」

そう言ってユーミアは、左手で無造作に、だが恐るべき力で自分の身体に巻き付いた糸を引きちぎった。

――Chapter.4に続く――

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